その身正しければ、令せずして行わる。
その身正しければ、令せずして行わる。
は、
中国の孔子の言葉です。
自分自身が正しく行動していれば、
命令しなくても人は動く。
逆に
自分が正しく行動していなければ、
命令したとしても
人はそれに従わないだろう。
という意味。
この言葉には
命令する人
命令される人
所謂(いわゆる)
上司
部下
が登場します。
みなさんは
どちらの目線で
この言葉を受け止めましたか?
この言葉の解釈は
人の上に立つ人は
周りのお手本になるように
正しい行動を心がけなさい
というものが多いです。
命令される側の目線で言えば
命令する側は
正しい行動を取るべきだ
とも捉えられます。
果たして
これは良い考え方なのでしょうか?
正しい
正しくない
という2つの選択肢から選ぶ考え方を
「2元論」と言います。
物事を
〇 か ×
善 か 悪
天 か 地
で判断する
2元論が必要なシーンも
多くあることでしょう
正義と悪を語る際
悪もまた
悪側の正義であるということを
理解しないといけません。
その身正しければ令せずして行わる
は
全ての人に言えることであり
自身の正義を貫く事
(自分の正義を信じること)
それを行動で示しつつ
相手の正義も理解する努力をする
お互いの正義を理解した先に
共存できる
第3の選択肢があるかもしれません。
それが2元論の間にあるもの
だと思う。