外国人技能実習生の随時三級の試験
外国人技能実習生の随時三級の試験がありました。
弊社からは2名の実習生が受験しました。
塩ビ配管を使った
配管接合の実技試験をするそうで
出来あがったものを
持ち帰って来てくれました
たまたま
今回の2名は
工場主体の働き方
現場主体の働き方
が受けてきて
感想を聞いたら
お互い製作の進め方に違いがあったと感じたそうです。
3つのフェイズ(過程)に分けて
記録しておきます。
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序盤の違い
工場主体の子は
まずは図面を見て必要なパーツを作っていく
※パイプを寸法通りに全て先に切断する工法
現場主体の子は
一つ一つ組みたてながら進む
※1ピースずつ切って繋げる工法
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中盤での違い
工場主体の子は
切ったパーツの管端をやすりで仕上げていく
※すりすりすりすり......
現場主体の子は
続・一つ一つ組みたてながら進む
※1ピースずつ切って繋げる工法を継続
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終盤での違い
工場主体の子は
組み始めてから、
上からスポッとはめられる箇所を最後に持ってきて
キレイに仕舞いができていたそうです。
※ギュギュっと....
現場主体の子は
続・続・一つ一つ組みたてながら進み
最後をL時になる箇所にしていたので
若干、苦戦して、最終的に少しゆがみがでてしまったそうです。
※接着剤が乾いてからの修正が厳しいのが、塩ビの弱点
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今回の
感想から、
工場で育った人
と
現場で育った人
に同じ仕事をするにしても
進め方の違いや考え方の違いが学びになりました。
一見、
工場主体の人の進め方が
効率良さそうにも見えます
しかし
着目すべきは、
現場主体の人の進め方
なぜ、
一つずつ進めるのか
答えは
回避したいリスクが違うからです。
工場も現場も
複数のメンバーで仕事にあたりますが
工場に比べて
現場はより複雑なオペレーションになります。
具体的には
分業が
刻一刻と状況に応じて変化するから
仕事のカブリがリスクになります。
※同じ工程を別の人が行ってしまうコト
工場は
切断→加工→組立→仕上げ→出荷
を別の人が仕事を
バケツリレーのように仕事を繋いでいきます。
現場は
切断→加工→組立→仕上げ→取付
1~2人の少人数で行うこともあれば
別のチームに助けてもらったり
助けに行ったりすることもあるので
進捗が分かることが重要になってきます。
恐らくそのクセが身についていたんだねー
という話でした。
よく試験中に人のを見ている余裕があったな....と思います笑