子供と一緒に考えるフェルミ推定
【問題】日本にぬいぐるみはいくつあるか?
引用:著者 東大ケーススタディ研究会
現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノートより
フェルミ推定 とは
このような問題を解くことを言います。
フェルミ推定とは、
実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、
いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、
短時間で概算すること
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
といいつつ、時を戻そう
【問題】
日本にぬいぐるみはいくつあるか?
< 条件を決めます >※この時はどうのーみたいになるからね
簡単に考えるために、
・店頭で売られている在庫
・市場に流通していない在庫
は無視!
現在消費者に所有されているもの限定で
考えることにします。
※法人は考えないものとする
(つまり個人のみ)
< 求め方を決めます >
日本におけるぬいぐるみの数は、
日本の人口×平均所有率×1人あたりの平均所有数
で求めます。
く 分け方 >
日本の人口を「男女」と「年齢」で区分け、
各区分の所有率と所有数を考えてみます。
※表1 所有率 「その年齢層の男(女)が1つでも持っている確率」 ※推測 | |||||||||
歳 | 0~4歳 | 5~9歳 | 10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 |
男 | 80% | 50% | 10% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
女 | 90% | 80% | 60% | 50% | 30% | 20% | 10% | 0% | 0% |
※ここの数字は個人的な推測であり、冒頭の本のデータとは異なります。
※表2 所有数 「その年齢層の男(女)の1人が持っている数」 ※推測 | |||||||||
歳 | 0~4歳 | 5~9歳 | 10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 |
男 | 3 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
女 | 6 | 4 | 3 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 |
※ここの数字は個人的な推測であり、冒頭の本のデータとは異なります。
次に日本の人口を考えてみます。
んーまーこんな感じ
※これはカンニングしました!!
「日本の人口ピラミッド 2020」で検索すると色々でてきますが
さらーーーっとみて
ざっくり使用させてもらいます
※表3 世代別の人口比率(男女1:1として) ※推測 1億2,000万人と設定 | |||||||||
歳 | 0~4歳 | 5~9歳 | 10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 |
割合 | 4% | 4% | 9% | 10% | 11% | 15% | 12% | 13% | 12% |
人数 | 480万人 | 480万人 | 1,080万人 | 1,200万人 | 1,320万人 | 1,800万人 | 1,440万人 | 1,560万人 | 1,440万人 |
こんな感じ↑
ほいで ほいで
男女別に分けると
表3を元にして作った世代別人口が
こんな感じ↓
※表4 世代別の人口 (1つ前の表を÷2 しただけ) ※推測 1億2,000万人と設定 | |||||||||
歳 | 0~4歳 | 5~9歳 | 10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 |
男 | 240万人 | 240万人 | 540万人 | 600万人 | 660万人 | 900万人 | 720万人 | 780万人 | 720万人 |
女 | 240万人 | 240万人 | 540万人 | 600万人 | 660万人 | 900万人 | 720万人 | 780万人 | 720万人 |
く計算するもの>
※表の赤字が3か所あると思います。
それを掛け算するわけです。
表の情報 から
※表1 :0~4歳の男のぬいぐるみ所有率:80%(小数だと0.8ですね)
※表2 :0~4歳の男のぬいぐるみ所有数:3匹(勝手に動物想定)
※表4 :0~4歳の男の人口:240万人
この情報からわかること
「全国の0~4歳の男が持っているぬいぐるみ数」(推定数)
240万人の男の子 × 一人3匹持っている × そんな子が8割くらい
いるんじゃね?
を 式にすると
240万 × 3 × 0.8
=576万匹
関係ない計算すると
576万匹 ÷ 47(都道府県) = 約12万匹/県
となります。
引用:愛知県公式ホームページより
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/toukei/0000078204.html
12万匹 ÷ 54市区町村 = 約2,200匹
つまりあなたの街にも2,200匹のぬいぐるみが居ると推定できるわけです。
カワ(・∀・)イイ!!
脱線してもうた!!!
というわけで、
事前に仕込んでおいた
各世代別の所有数をExcelさんでサクッと計算したものがコチラ
※表6 全国の各世代が持っているぬいぐるみ数(推定数) | |||||||||
歳 | 0~4歳 | 5~9歳 | 10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 |
男 | 576万匹 | 240万匹 | 54万匹 | 0万匹 | 0万匹 | 0万匹 | 0万匹 | 0万匹 | 0万匹 |
女 | 1,296万匹 | 768万匹 | 972万匹 | 300万匹 | 198万匹 | 180万匹 | 72万匹 | 0万匹 | 0万匹 |
そして合計したものがコチラっ!!!
全国の男が持っているぬいぐるみの合計数:870万匹
全国の男が持っているぬいぐるみの合計数:3,786万匹
日本のぬいぐるみは、4,656万匹と推定できる。
<実際にこの数字は合ってそうなのか?>
日本の
人口を1億2,000万人として
ぬいぐるみ口を3,786万匹なので
(わかりやすく「4,000万匹 弱」と考える)
すると
3人に1人は1匹ぬいぐるみを持っている計算となる。
お父さん・お母さん・子供の核家族に1匹
核家族以外のぬいぐるみをもっていない人を
ぬいぐるみを持っている人でカバーすると考えた時
十分現実的な数字かなと思います。
あとは、
おもちゃ業界の市場規模
おもちゃの中でのぬいぐるみが占めるシェア
1人の子供にかけるおもちゃの費用
などいろいろな観点からアプローチすることで
調査をせずとも
仮説である程度の精度で数値を出していける
※ってカンニングしとるがな!笑
まあ
そこんところは、ゆるゆるでお願いします。
子供と一緒に考える....
これはキツイな